花田少年史

これはもうびっくりするくらい最高に素晴らしいアニメです。如何せん、放送日が深夜だったりしたためハードディスクレコーダを取得していなかった頃には、不規則な帰宅時間も相まって殆どろくに見ることができませんでした。その花田少年史が、夕方の時間帯に再放送のです。でまぁ、暇なときに取り貯めたものを見ていたりしたのですが…。「これはDVDでみなければいけない作品のような気がする」と半泣きになりながら第二話をみつつ心に決めたのです。そして先週、丸一日つぶして全話を見ました。

そして改めて思うのです。
ああ、ワタシはやっぱりアニメじゃないと泣けない人だ。と。

 哲学者のような風貌の押井監督は、「アニメはその中にしか存在しない人物を描くことができるが、実写は演じる俳優を忘れて見ることはできない。どちらに映画の可能性があるかははっきりしている」などと独自の映画論を展開した。

その通りなのです。俳優が役者を「演じている」かぎり、ワタシはその事を忘れてドラマや映画を見ることができない。どんなに悲劇的で感動的な場面だとしても、その役者が笑いながら食事をしているCMやどうしようもない悪役を演じたドラマを忘れることができないのです。*1

  • 第02話「ユキおばけの願い」
  • 第17話「おばけ桜の下で」
  • 第19話「走れメロン」
  • 第21話「雪降る夜に」
  • 第25話「かたくりの花」

この5つの話はもう、アレです。ホントに。特に21話に関しては嗚咽が。数年前の自分を想像すると、まさか物語を見て嗚咽するほど泣くなんてことがあるとは思えません。あまりによかったので、会社の後輩に貸してしまったのを今更ながら後悔をしてしまいます。今日の午前中、無性に見たくなってしまいました。嗚呼。

*1:まぁ、最近はワタシも成長して声優の声が解るようになってきましたが