華氏911を見てきました

映画が封切られた翌日に見に行くなんて久々のコトです。市川トーホーシネマズの日曜日初回に見に行ったのですが、半分くらい席が空いていました。まぁ、時間が早かったこともあるのですが意外と入ってなかったです。映画が終わった後にスタンディングオベーションが起きるわけでもなく、劇中に笑いの渦が起きるわけでもなく*1淡々と映画は進んで行きました。ワタシのように頭の悪い人間が映画について言及しようとするとろくなコトにならないのは自分自身が一番よく分かっているわけで、あんまりゴチャゴチャ書くつもりはないのですが、日本のニュースや何かでいろいろなコトを知っているつもりだったのが、なにも知らなかったということ。知ろうとしなければ知らないこと。難しいですな。それにしても、アメリカの大統領選挙なんかでイカサマもどきのコトが出来るのだろうか。損なことが本当にできるのだとしたら*2、もう何を信じていいんだか。あんなコトで世の中の歯車というかバランスが崩れていくのだから。
CMを見ると「みんなでブッシュをおもしろおかしく笑ってみよう」とかいう感じはするのですが、実際はかなりハードでまじめな内容…というか、笑える部分というのがある程度の知識というかそういうものを持っていないと笑えない難しい内容なので、自分には少ししか解りませんでした。博学な人はよくわかっていると思うんですけど。あとは、日本のニュース映像ではモザイクがかかって絶対に見れないような場面、黒こげになった死体を引き回したり吊し上げたり、爆撃で腕が途中で焦げたり顔面が半分吹っ飛びながらも生きてい子供達の映像…大画面で見せられると…。*3それにしても、戦車の車載装置からの映像だと思うのですが加工された映像として、キャラクタとなったイラク兵を機関砲で射殺する場面は、ホントにまんまゲームだな。と思ってしまいました。人としての形はしているのですが、緑色のキャラクタとしてしか映ってのないので、人を殺しても殺した気にならないような…。そんなかんじ。正直、死体やら爆撃を受けた子供の写真というのはあまりに現実感がなく、その代わり家族や友人を失った人たちの叫びというのがあまりにもリアルでどうしようもなく、泣きそうになるのをこらえることができません。というかグシャグシャになるほど泣いてしまいます。嗚咽をこらえるが大変です。嗚呼。「貧乏人が貧乏人を殺している」という台詞があったのですが、まさにその通りなのだなぁ。戦争に行く人たちは無職で仕事が無く、致し方なく戦争に行くしかない。お金持ちはその戦争で大儲けしている。儲けるために、私利私欲の為にアフガンではなくイラクを攻撃し、弾劾すべき人たちを護っている。
それにしても、こんな映画を作って公開できるというのはスゴイことです。アメリカ人も半数くらいしか選挙に行かないらしいけど、そういう世の中を変えるためにこういう映画を作る人がいる。やっぱり、アメリカというのは素敵でオモシロくてカッコイイ国だなぁ…と思う今日この頃でした。

ま。頭の悪い人間がいくら書いてもしょうがないので、下記のサイトを見て頂いた方が貴重な時間を無駄にせずにすむと思います。

*1:アメリカ人と思われる人が若干反応していましたが

*2:本当にしていたように見えましたが…

*3:そういえば、拉致された日本人3人の映像もありました。ナイフを突きつけられたりしている、日本のニュース公開されてないヤツです。